人と自分を比べる癖
あの人と私の違い……。
あの人はちゃんとしてる……。
―でも私は……。
僕には人と比べる癖がある。自分には無いところを探してしまう。自己否定ばかりしてしまう。
緩やかに過ごす毎日でも「あの人は忙しそうに色々と手を出しているのに僕は……」とか、「最後の挨拶キチンとできなかった僕と違って、あの人はキチンと最後の最後まで頑張ってたし、挨拶もしっかりしていた」
こういう形で自己否定を繰り返していた。夢を掴む事ができなかった僕と、夢を掴み、叶えたあの人とはぜんぜん違う。なんて否定ばかり生まれてしまう。
他者肯定より自己肯定が大切なのは、重々承知だけど、自己肯定をする方法を忘れてしまった。「自分って〇〇がすごいんだ！」と褒める事が出来なくなった。
悲しい事実だけど自分を軽率に褒める勇気を無くしたんだと思う。
『嫌い』とか、『怖い』じゃなくって、『褒めたいのに褒めれない』という事実。
そしてそこから目を逸らすから、自分を褒めれないという悪循環に嵌っている。
そんな思考回路から脱却したいけど、脱却するには、『自分を褒める』という工程が必要になる。
重く苦しい自己否定感を抑え、自己肯定を行わなくてはならない。
厳しいけれど、前に進むなら自己肯定を行わずに進むことが出来ない。狡い言い方かもしれないけれど、人の相談乗る事すら『此処に僕は居る』と自分に言い聞かせるためだけにやってるかもしれない。
泣き方を忘れた僕には”共感”することは出来ないけれど、話を聞く事は出来るから、と前置きをしてから話を聞くことが多いのはそのせいだ。
緩やかに生きて、緩やかに死にたい、そんな自分の自己肯定を何処まで行えるか、そんなゲームをしている気分。
